2011年07月27日
二人の時間
「僕たちが、こんなに、笑ったのは何年ぶりだろうね・・・。」
病室でテレビを見ながらこうつぶやいた。
「どうして、TVの子供達は、あんなに笑顔なの?
戦争で家も家族もなくし、食べるものさえ不自由なのに・・・?」
妻がつぶやく。
「御免な。本当は、今頃、二人で、日本中の有名な温泉巡りでもしていたはずなのに・・・。」
私は、商社の営業マンで定年退職するまで、休みなしに飛び回っていた。
「御免な。お前を何処にも連れていけないまま、こんな体になってしまって・・・。」
私は定年退職後すぐ家で倒れた。その後、病院で末期癌が宣告され、頚椎に転移した事から全く歩けない体になってしまった。
「いいのよ。私は今が一番幸せよ。こうやって貴方と一日中一緒にいることができるのだから。」
妻はいつもの笑顔でこう答えた。
「私こそ、貴方に感謝しているわ。貴方に一緒懸命働いていただいたお陰で、何不自由なく、子供達と幸せに暮らしてこれたのだから・・・。」
病室でテレビを見ながらこうつぶやいた。
「どうして、TVの子供達は、あんなに笑顔なの?
戦争で家も家族もなくし、食べるものさえ不自由なのに・・・?」
妻がつぶやく。
「御免な。本当は、今頃、二人で、日本中の有名な温泉巡りでもしていたはずなのに・・・。」
私は、商社の営業マンで定年退職するまで、休みなしに飛び回っていた。
「御免な。お前を何処にも連れていけないまま、こんな体になってしまって・・・。」
私は定年退職後すぐ家で倒れた。その後、病院で末期癌が宣告され、頚椎に転移した事から全く歩けない体になってしまった。
「いいのよ。私は今が一番幸せよ。こうやって貴方と一日中一緒にいることができるのだから。」
妻はいつもの笑顔でこう答えた。
「私こそ、貴方に感謝しているわ。貴方に一緒懸命働いていただいたお陰で、何不自由なく、子供達と幸せに暮らしてこれたのだから・・・。」
Posted by NPO法人ポノポノクラブ at 11:18│Comments(0)│ブログ
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